かーずSP『らのべえ』体験記

第一回

ゲームが趣味の人なら誰しも、一度はゲームクリエイターになってみたいという憧れを持ったことがあると思うんですよ。オタク系ニュースサイト「かーずSP」を運営している筆者・かーずもゲームを遊びながら、「ここがこうなってたらいいな〜」とか「いや、この展開は自分だったらこうするのに」という「俺ゲーム」を脳内で妄想してみるのはよくあること。

特に昔からギャルゲーが大好きなので、やっぱり自分の理想の女の子が出てくるギャルゲーとか、遊びたいじゃない! しかし絵も描けないし、プログラムの知識もないということを言い聞かせて、それが創作活動をしない自分への言い訳みたいにしていた。

ところが、そういう専門的なスキルがまったくなくても、自分のようにただゲーム好きなだけの未経験者でも、簡単にギャルゲーが作れるソフトが出るらしいというのをネット巡回で知ったのだ。

『Canvas3』の魚さんのイラストで、俺の理想のヒロインと恋愛できるゲームが作れるのかよ!

人と会うたびに「これは良い」と喧伝していたところ、友人経由でイーフロンティアさんにそれが伝わって「じゃあ、実際に触ってみませんか?」というお誘いを受けたのでした!

今回は、実際に触ってみた感じをレポート形式でお届けしよう。

■『らのべえ』ってどんなソフトなの?

この『らのべえ』にはサンプルとして三本のゲームがついているので、まずはそれを改造することで『らのべえ』の操作方法を知ろうと思い、試しに一本プロジェクトを開いてみた。

最初に開く画面

最初に開く画面。大まかなシーンの箱(ノード)が並んでいて、矢印で進行方向が示されている。

こういう画面が出てくる。この感じには見覚えが! 「ああこれ、サウンドノベルじゃん!」と俄然親近感が沸いてきた。要はこの四角い箱が1シーンになっていて、その箱の中を拡大すると、さらに同じようなフローチャートがあって、これがギャルゲーで言うところの会話になっているのだ。

箱(ノード)を開いた様子

箱(ノード)を開いた様子。シーンの中の細かい動きが箱(ノード)で指示されている。

箱は「女の子の立ち絵」「BGM」「台詞・テキスト」になっていて。女の子のCGは素材集とか、もしくは自分で描いたり、友達に書いてもらったりして用意した物をドラッグ&ドロップするだけの簡単仕様。

CGが一覧できるウィンドウ
ゲーム画面をレイアウトするウィンドウ

上のウィンドウから、下のウィンドウへドラッグ&ドロップするだけなので、すぐに理解出来た。

各ツールを展開した状態

各ツールを展開した状態。基本的にこの状態で制作を進めることになる。各要素が一覧でき分かりやすい。

BGMも自分や知り合いが作曲してもOKだし、素材集にも豊富に揃っているので選び放題だ。
そしてテキスト。アドベンチャーゲームにおけるキモであり、ここにストーリーを書くのがクリエイターの見せ所! 例えば……

「べ、別にアンタのためにお弁当作ってきたわけじゃないんだからね! ただちょっと量が多かっただけなんだから!」

「……ふっ……また私の右腕が暴れだし始めたわ……」

「お兄ちゃ〜ん! 今日も遊んでよ〜!」

ツンデレっ子から邪気眼美少女、兄デレの萌える妹ヒロインまで自由に登場させられる! 妄想してるだけで楽しすぎる。

そして、用意したそれらを線で結ばせるだけで、こういうギャルゲーの会話ができるわけだ。

サンプルゲームの一場面

サンプルムービーはこちら

脊髄反射で萌える女の子を書いてしまったために意味不明だが、こんな一シーンからでもEXEファイルでフリーソフトとしてみんなに遊んでもらったり、このように動画形式出力してネットに公開することもできる。特に最近は個人製作の動画が大人気なので、そういう動画共有サイトに、自分の作品や主張、小ネタなんかも気軽にアップできるのだ!

■ほとんどマウスで出来る!

まず触ってみた率直な感想としては、マウスしか操作してないのにゲームが作れるのには驚いた。もちろん女の子にしゃべらせる台詞はキーボードを打たなきゃいけないんだけど、要は会話の文章さえ用意すれば、プログラムの部分がすべて『らのべえ』がやってくれるので、ただマウスで指定して配置するだけという楽ちんぶり。フローチャートも視覚的でわかりやすいのも

絵が描けなくても、三人のイラストレーターさんの描かれた可愛い女の子のイラストがすでに用意されているし、音楽、効果音も素材として用意されている。要はシナリオだけ書けばいいのだ。

自分の経験上、この手のツールで「簡単です」といいつつ簡単だった試しがないので半信半疑の部分もあったが、それは良い意味で裏切られた。素人でも形になる作品が作れるという、この敷居の低さは画期的ではないだろうか。

もう一点。ゲームを作っている、この工程そのものがめちゃくちゃ面白い。「このシーンには、この子を配置させて、こういう台詞を言わせて、表情を変えて……」っていうのが「作業」になってないのだ。プラモデルを組み立てている時のようなワクワクした感覚に近いものがある。

わけわからんプログラムのバグにいらつくこともなく、自分の思い通りのゲームが積み上がっていく過程がただただ気持ちいい。創作の楽しさを気軽に楽しめるのはアリだろう。いつも作りたかったけど諦めていた、自分の想像していただけの「俺ゲーム」が、こんなに簡単に作れる時代が来ているとは! 

ということで、僕の理想のゲームを作ってみました。

かーずさん大好き〜!

わ、わたしの方が世界一、かーずのことを愛してますわ!

ニヤニヤが止まらん! もう、これがやれるだけで買いです!

キモくてすいません……。